恋愛

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足駄をはいて首ったけ
あしだをはいてくびったけ
意味
高い下駄をはいても首のあたりまで沈むほどの深みにはまる意から、恋のとりこになり、夢中になるたとえ。

東男に京女
あずまおとこにきょうおんな
意味
男性の理想はたくましい関東の男性であり、女性の理想はしとやかな京都の女性であると述べたもの。
類義語
京女に江戸男 / 伊勢男に筑紫女 / 越前男に加賀女 / 京女に奈良男 / 南部男に津軽女 / 越後女に上州男 / 京男に伊勢女 / 竜野女に姫路男/ 名古屋女に宮男

遊びに師匠なし
あそびにししょうなし
意味
酒、女、賭け事などの遊びは、特に人から教えられなくても、自然に覚えるものであるということ。
類義語
恋に師匠なし

熱い物は冷めやすい
あついものはさめやすい
意味
熱くなったものは冷めるのも早い。物事に熱中しやすい者はまた飽きるのも早い。これは、恋愛についても当てはまる。
類義語
恋いた程飽いた

痘痕も靨
あばたもえくぼ
意味
好きになると、醜い痘痕でもかわいい靨に見えるように、ひいき目で見ると、相手の欠点も長所に見えることのたとえ。
類義語
愛してその醜を忘る / 惚れた欲目 / 面々の楊貴妃 / 恋は盲目 / 縁の目には霧が降る

網の目にさえ恋風がたまる
あみのめにさえこいかぜがたまる
意味
綱の目には、普通、風は吹き抜けてたまらないが、恋の風ならたまることがある。遊女は、通常は恋愛の感情を抜きにして男の客の相手をするので恋をすることは滅多にないが、たまには客に本当に惚れることもあるということ。

合わせ物は離れ物
あわせものははなれもの
意味
二つ以上のものをくっつけたり、一緒にして作った合わせ物は、いつかは離れる。このことから、縁で結ばれた者にも、いつかは別れるときがやってくるという意味。
対義語
破れ鍋に綴じ蓋

毬栗も内から割れる
いがぐりもうちからわれる
意味
鋭い毬で手もつけられない青い栗も熟してくると自然に割れて出てくるように、年ごろになるとひとりでに色気づくことのたとえ。
類義語
豌豆は日陰でもはじける / 陰裏の桃の木も時が来れば花咲く / 芝栗も時節が来ればはじける

石部金吉
いしべきんきち
意味
「石」も「金」も堅い物の代名詞。それらを人の姓と名にそれぞれ入れた擬人名。人の心の動き、感情の機微にうとい人や、何事につけ融通のきかない人に当てつけて用いる。とりわけ、恋する男女の間の心情を解することのできない堅物に当てはまる。

出雲の神より恵比寿の紙
いずものかみよりえびすのかみ
意味
色恋よりも、金に恵まれたほうがよいということ。「出雲の神」は、出雲大社の神で縁紙びの神様。「恵比寿の紙」は、福の神の「恵比寿の神」を「紙」にかけたもので、紙幣を意味する。
類義語
色気より食い気。

磯の鮑の片思い
いそのあわびのかたおもい
意味
鮑は片貝(一枚貝)であることから、片思いにかけて、相手を思うだけで相手は何とも思ってくれないたとえ。
類義語
鮑の貝の片思い

一押し二金三男
いちおしにかねさんおとこ
意味
女性を口説く場合の有効な手段。押しの強さが何といっても第一で、次いでお金が物をいう。ハンサムであることが第三の条件であるということ。

一日逢わねば千秋
いちにちあわねばせんしゅう
意味
一日会わないと千年も会っていないぐらいに長く感じる。男女間における思慕の情の切なるさまをいう。
類義語
逢いたいが情、見たいが病 / 逢いたい見たさは恋のとが

いちゃつきゃ踏つく
いちゃつきゃへそつく
意味
男女がふざけてじゃれあっていると、しまいには本当に肉体関係を結ぶまでに至ってしまう。つまり、男女の仲は単にじゃれあって、ふざけることからでも深い関係になってしまう可能性があるということ。
類義語
手が入れば足も入る

一生添うとは男の習い
いっしょうそうとはおとこのならい
意味
「一生涯夫婦として連れ添うから」と言うのは、男が女に言い寄って口説くときの決まり文句である。このように言えば、女は男が結婚してくれるものと信じ安心し気を許し、そしてすべてを許してくれるから。しかし、女がすべてを許した後、男が本当に女とそのまま連れ添うとは限らないという意味が含まれている。
類義語
美言信ならず

いとしけりゃこそ、しとと打て
いとしけりゃこそ、しととうて
意味
真剣に愛している相手だからこそ、相手がこちらの気持ちや期待を裏切るようなことをしでかした場合、非常に腹が立ち強く打たずにはいられない。また、真に愛しているからこそ、相手に本当によくなって欲しいという願いから、心から反省させるために強く打つということ。

嫌じゃ嫌じゃは女の癖
いやじゃいやじゃはおんなのくせ
意味
女というものは男に口説かれた時、内心いやでない場合でも、すぐに応じるのはみっともないと思うので、とりあえずはじめはいやだという癖がある。

厭と頭を縦に振る
いやとかぶりをたてにふる
意味
口では「厭」と言いながら、頭を縦に振って内心では実は承諾しているという、年頃の女性の心理を巧みに表現したことば。
類義語
厭じゃ厭じゃは女の癖

いらつは恋の癖
いらつはこいのくせ
意味
恋をしていると、次に恋人に会うまでの時間が非常に長く感じられて、いらいらしたり、あるいは、恋人に会いたくても思うように会えなかったりなどして、とかくいらいらすることが多い。

煎り豆と小娘は傍にあると手が出る
いりまめとこむすめはそばにあるとてがでる
意味
煎り豆はあとを引く食べ物で、そばにあるうちは止められずについ手が出るものであり、小娘もそばにいると、その初々しさに引かれて、手を出し誘惑したくなるものだということ。
類義語
煎り豆と小娘は傍に置かれぬ

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