金銭
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火事後の釘拾い
かじあとのくぎひろい - 意味
- 火の不始末から、財産を焼いてしまった後で焼け釘を拾う意で、大きな無駄遣いをした後で、わずかばかり倹約しても後の祭りで何にもならないことのたとえ。
- 類義語
- 焼け跡の釘拾い / 焼け庭の釘拾い
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敵の前より借金の前
かたきのまえよりしゃっきんのまえ - 意味
- 敵の前では胸を張っていられるが、借金している人の前では頭が上がらないの意で、借金している身の辛さをいったたとえ。
- 類義語
- 敵の前は通れるが借金の前は通れぬ
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金請けするとも人請けするな
かねうけするともひとうけするな - 意味
- 惜金の保証人ならまだいいとしても、身元保証人にだけは絶対になるものではないということ。身元保証人になると、それだけ厄介なことが生じやすいという意味。
- 類義語
- 借り請け人に立つとも人請け人に立つな
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金があれば馬鹿も旦那
かねがあればばかもだんな - 意味
- 金銭を持っていさえすれば、馬鹿でも旦那と尊敬され、持ち上げられるようになるということ。人柄ではなく、金が威光のもとだということ。
- 類義語
- 金があれば馬鹿も利口 / 金が言わせる旦那 / 銭ある時は鬼をも使う
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金が言わせる旦那
かねがいわせるだんな - 意味
- 金を持っていれば、世間から「旦那、旦那」ともち上げられるものだが、それは人格によるものではなく、金の力によるものであるということ。
- 類義語
- 金さえあれば行く先で旦那 / 金は威光の元 / 金が言わせる追従 / 持った前にはつくばう / 知らぬ道も銭が教える / 持てば殿様
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金が敵
かねがかたき - 意味
- 世の中の災いはすべて金銭が原因で、金銭ゆえに人間が悩み苦しみ反目し合う。金は身を滅ぼすもとともなる。これではまるで金は恨みに思う相手、かたきのようなものだということ。
- 類義語
- 金が敵の世の中 / 金が恨みの世の中
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金が物言う
かねがものいう - 意味
- 世の中の事は、すべて金さえあればどうにでもなるというたとえ。
- 類義語
- 金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる / 金の光は七光 / 地獄の沙汰も金次第 / 成るも成らぬも金次第 / 金の光は阿弥陀ほど
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金で面を張る
かねでつらをはる - 意味
- 金銭の力で無理やりに相手を押さえつけたり、服従させたり、手なづけたりすること。
- 類義語
- 小判で面張る
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金と塵は積もるほど汚い
かねとちりはつもるほどきたない - 意味
- 金持ちになるほど欲深くけちになり、出し惜しみするものだということ。持たぬ者の皮肉とあざけりのことば。
- 類義語
- 金と痰壷は溜たまるほど汚い / 金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い / 掃き溜めと金持ちは溜まるほど汚い
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金なき者は金を使う
かねなきものはかねをつかう - 意味
- 金持ちは金に執着し、また金の威力をよく知っているから金を惜しむ。金のない者は、かえって金に執着しないで浪費に走るものだということ。
- 類義語
- 金持ち金を使わず
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金に糸目を付けぬ
かねにいとめをつけぬ - 意味
- 糸目とは凧の表面につけて引き締めるための糸。糸目をつけない凧は、勝手気ままに飛び回る。金が飛んでいくに任せ、惜しげもなく使うさまをたとえる。
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金の貸し借り不和の基
かねのかしかりふわのもとい - 意味
- どんなに親しい間柄であっても、金銭の貸し借りはこじれるもとである。負い目ができたり、催促を受けて恨んだりということも起こる。しばしば不和の原因となりがちだから、金銭の貸借には気をつけよ、という戒め。
- 類義語
- 金を貸せば友を失う
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金の切れ目が縁の切れ目
かねのきれめがえんのきれめ - 意味
- 金銭面での利益を目的として結ばれている人間関係は、利益が得られなくなるとその関係も絶たれるの意。
- 類義語
- 愛想尽かしは金から起きる / 富貴には他人も集まり貧賎には親戚も離る
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金の光は阿弥陀ほど
かねのひかりはあみだほど - 意味
- 金の威力は、仏のご利益にも負けないほどの力があるということ。
- 類義語
- 金は仏ほど光る / 銭は阿弥陀ほど光る / 阿弥陀も銭で光る / 地獄の沙汰も金次第
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金の光は七光り
かねのひかりはななひかり - 意味
- 金の戚力が絶大なことのたとえ。
- 類義語
- 金さえあれば飛ぶ烏も落ちる / 金が言わせる旦那 / 金が物言う / 地獄の沙汰も金次第
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金は片行き
かねはかたいき - 意味
- 金というものは、持っている者の所へはどんどん集まってくるが、ない者の所へは、一向に集まらないもので、金銭の所在は片寄っているものだということ。
- 類義語
- 金と子供は片回り
- 対義語
- 金は天下の回り持ち / 金は浮き物
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金は三欠くに溜まる
かねはさんかくにたまる - 意味
- 金は、義理を欠き、人情を欠き、交際を欠いてこそ溜まるものだということ。金持ちへの皮肉とやっかみのことばでもある。
- 類義語
- 金は不浄に集まる / 三欠くの法
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金は世界の回り物
かねはせかいのまわりもの - 意味
- 金銭は一箇所にとどまっているものではない。いま金持ちでもいつかは失い、いま持っていない者にもいつかは回ってくる。いまは貧しくてもそのうちよくなるときも来る、ということ。多く慰めや励ましに用いる。
- 類義語
- 金は天下の回り物 / 金銀は回り持ち
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金は天下の回り持ち
かねはてんかのまわりもち - 意味
- 金は常に世の中を巡っていて、貧富は固定したものではないから、まじめに働いていれば、そのうちに回ってくるものだという励まし。
- 類義語
- 金は天下の回り物 / 金銀は回り持ち / 金は湧き物 / 宝は国の渡り物 / 金は浮き物
- 対義語
- 金は片行き
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金は湧き物
かねはわきもの - 意味
- 金というものは、思いがけない時に意外な所から湧いてくるように自然に手に入るものだから、金がないからといって心配することはない、という励ましのことば。
- 類義語
- 金銀は湧き物 / 金と虱は湧き物 / 宝は湧き物 / 金は天下の回り持ち
- 対義語
- 金は片行き
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