金銭
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金持ち喧嘩せず
かねもちけんかせず - 意味
- 喧嘩をしても得になることはまずない。金持ちは利害得失に敏感であるから、損になる喧嘩はしないということ。
- 類義語
- 金持ち身が大事 / 金持ち舟に乗らず
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借りる時の地蔵顔済す時の閻魔顔
かりるときのじぞうがおなすときのえんまがお - 意味
- 金を惜りる時は、地蔵さまのようなにこにこ顔をするが、いざ返す時になると、閻魔さまのような不機嫌な恐い顔になるという、人情の機微をうがったことば。
- 類義語
- 用ある時の地蔵顔用なき時の閻魔顔
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借りる八合済す一升
かりるはちごうなすいっしょう - 意味
- 八合借りたら一升にして返せの意で、人から品物を借りたら、必ずお礼を添えて返すのが借りた者としての心得であるという教え。
- 類義語
- 借りて七合済す八合
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勘定合って銭足らず
かんじょうあってぜにたらず - 意味
- 計算上の収支は合っているが現金が足りない意で、理論と実際とが一致しないことのたとえ。
- 類義語
- 算用合って銭足らず
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口と財布は締めるが得
くちとさいふはしめるがとく - 意味
- 口を開けるとどうしてもよけいなことを言ってしまう。財布を開けるとつい散財をしてしまう。この二つはどちらも締めておいたほうが無難だ、ということ。多弁と浪費を戒める言葉。
- 類義語
- 口は禍の門
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後生大事や金欲しや死んでも命のあるように
ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように - 意味
- 来世の安楽も現世の金もと、あれもこれも願うということで、人間の貧欲さのたとえ。また、虫のいい言いぐさのたとえにいう。
- 類義語
- 後生大事や金欲しや地獄へ落ちても鬼に負けるな
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五両で帯買うて三両で絎ける
ごりょうでおびこうてさんりょうでくける - 意味
- 「絎ける」は表から縫い目が見えないように縫うこと。帯を買うには五両で済んだが、絎け縫いに三両もかけるということから、肝心なことよりも付随することに費用が予想以上にかかるたとえ。
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財布の紐を首に掛けるよりは心に掛けよ
さいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ - 意味
- 財布の紐を首に掛けるのは盗まれないための用心だが、心に掛けたつもりになって無駄遣いしないように注意するほうが、なお大切だという意味。
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先立つものは金
さきだつものはかね - 意味
- 何をするにも、最初に先ず必要なものは金であり、資金がなければどんな仕事もできないということ。
- 類義語
- 人間万事金の世の中
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尺を枉げて尋を直くす
しゃくをまげてじんをなおくす - 意味
- 一尺ぐらいの些細な不義を犯しても、一尋もの大義が行われるのに役立てばよいということ。転じて、小利を拾てて大利をとるたとえ。
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辛抱する木に金がなる
しんぼうするきにかねがなる - 意味
- 辛抱を木にたとえれば、実がなるように金がなる木といえる。辛抱強くこつこつと努力すれば、やがて成功して財産もできるということ。
- 類義語
- 石の上にも三年
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辛抱は金挽臼は石
しんぼうはかねひきうすはいし - 意味
- 金持ちになるには、何事も辛抱して努力することが肝心であることをいったことば。
- 類義語
- 辛抱する木に金がなる / 辛抱が大事 / 辛抱の棒が大事 / 石臼でも心棒は金
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地獄の沙汰も金次第
じごくのさたもかねしだい - 意味
- 厳しい地獄の裁きでも、金をつかませれば手心を加えてもらえるの意で、ましてこの世は、金さえあれば思うままにどうにでもなるということのたとえ。
- 類義語
- 冥途の道も金次第 / 人間万事金の世の中 / 成るも成らぬも金次第 / 金の光は阿弥陀ほど / 阿弥陀の光も金次第 / 仏の光より金の光 / 金の光は七光 / 阿弥陀も銭で光る
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千金の裘は一狐の腋に非ず
せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず - 意味
- 裘とは毛皮で作った服。狐のわきの下の毛で作ったものが、中国の貴人の服として珍重された。千金の価値のあるような皮衣は、一匹の狐のわき毛だけでは作ることができないという意味。
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千金の子は市に死せず
せんきんのこはいちにしせず - 意味
- 金持ちの子供は、金の力で危険を防ぐことができるから、町中で悪者の手にかかって死ぬようなことはないということ。
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千金は死せず百金は刑せられず
せんきんはしせずひゃっきんはけいせられず - 意味
- 賄賂を千金贈れば死刑を免れ、百金贈れば刑罰に処せられない意で、金の力の大きいことのたとえ。
- 類義語
- 地獄の沙汰も金次第 / 金の光は阿弥陀ほど
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千金を買う市あれど一文字を買う店なし
せんきんをかういちあれどいちもんじをかうみせなし - 意味
- 市ではいろいろな物が売られており、どんな高価な物も求められるが、文字を売る店だけはないという意味。文字を覚えるには、自分で学ぶしかないというたとえにいう。
- 類義語
- 学間に王道なし
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銭ある時は鬼をも使う
ぜにあるときはおにをもつかう - 意味
- 金がありさえすれば、どんな者でも、たとえ鬼であろうとも使うことができるということ。金銭の威力のほどをいったもの。
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銭あれば木仏も面を返す
ぜにあればきぶつもつらをかえす - 意味
- 木仏のように感情が冷ややかな者でも、金持ちには顔を向けるという意で、金の力の前にはなびかぬ者はないことのたとえ。
- 類義語
- 銭あれば木仏も面を和らぐ / 阿弥陀も銭で光る / 金さえあれば行く先で旦那 / 銭は阿弥陀ほど光る
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銭なしの市立ち
ぜになしのいちたち - 意味
- 銭を持たずに市に行くという意味。相手に渡すべき何物も持たずに、何かを要求しても手には入らないというたとえ。また、権利もなしに要求する身のほど知らずのたとえにもいう。
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