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商いは牛の涎
あきないはうしのよだれ
意味
商売は、牛のよだれが細く長く切れ目なく続いているように、気長に辛抱強く励み、利得を急いではいけないという教え。

商いは門門
あきないはかどかど
意味
客を見て、それぞれに応じた品物を売るのが商売のこつであるという教え。また、商売にはそれぞれ専門があるから、専門の店で買うのが得策である、の意味にも使う。
類義語
餅は餅屋 / 商売は道によって賢し / 芸は道によって賢し

秋茄子嫁に食わすな
あきなすびよめにくわすな
意味
秋の茄子は味がよいから、憎い嫁には食べさせるなという、姑の嫁いびりのことば。
類義語
秋鯖嫁に食わすな / 五月蕨は嫁に食わすな
対義語
秋茄子嫁に食わせよ

秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる
あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる
意味
秋になると肌寒い日が続くが、雨が降ると南方からの低気圧のせいで暖かい。そこで、寒がりの猫が三尺も顔を長くして喜ぶということ。

秋の扇
あきのおうぎ
意味
秋になって不要になり、顧みられなくなった扇のように、男の愛を失って捨てられた女のたとえ。

秋の鹿は笛による
あきのしかはふえによる
意味
秋になると、鹿の雌雄は鳴き合い求め合う習性があるので、人間の鹿笛に誘われて近づき捕らえられることから、恋に身を滅ぼしたり、弱みに付け込まれたりすることのたとえ。

秋の日と娘の子はくれぬようでくれる
あきのひとむすめのこはくれぬようでくれる
意味
秋の日は暮れないようでも急に暮れるものだし、娘もなかなか嫁にくれそうもないようでいて、案外簡単にくれるものであるということ。
類義語
春の日と継母はくれそうでくれぬ

秋の日は釣瓶落とし
あきのひはつるべおとし
意味
秋の落日の様子は、井戸の中へさっと釣瓶を落とすように早いものだという意。
類義語
秋の日は鉈落とし

秋葉山から火事
あきばさんからかじ
意味
秋葉山は静岡県春野町にある秋葉神社。火難よけの神が祭られている。その秋葉山から火事を出すように、人を戒めておいて、その戒めた過ちを自ら冒すことを皮肉っていう。
類義語
愛宕から火を出す / 火消しの家にも火事

空き家で声嗄らす
あきやでこえからす
意味
無人の家でいくら案内を求めても返事がないところから、骨を折っても認められないことのたとえ。
類義語
空き家で棒を振る / 縁の下の舞 / 楽屋で声嗄らす

空家の雪隠
あきやのせっちん
意味
人の家を訪ねて、いくら呼んでも何の返事もないときに、しゃれていうことば。

諦めは心の養生
あきらめはこころのようじょう
意味
失敗や不運をいつまでもあれこれ悩まずに思い切ってあきらめ、気持ちを楽にもつのが心の健康によいという教え。

商人と屏風は直ぐには立たぬ
あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ
意味
まっすぐに伸ばした屏風が倒れるように、正直一方の商人は商売を繁盛させることができないということ。屏風は稲妻形に折り曲げれば立つが、商人も自分の感情を殺し、筋を曲げてでも客に合わせる必要があるという意味。
類義語
商人と屏風は曲がらねば立たぬ / 人と屏風は直ぐには立たぬ / 曲がらねば世が渡られぬ

商人に系図なし
あきんどにけいずなし
意味
商人が成功するのは、代々の家柄や格式ではなく、努力や才覚、実力によるものであるということ。

商人の子は算盤の音で目を覚ます
あきんどのこはそろばんのおとでめをさます
意味
商人の子供は小さいころから、眠っていてもそろばんの音で起きる。それほど金勘定や利得に敏感に育つということ。育っていく環境の影響が大であることのたとえ。また、自分の従事していることには油断しないというたとえ。
類義語
武士は轡の音で目を覚ます / 乞食の子は茶碗の音で目を覚ます

商人の元値
あきんどのもとね
意味
商人が客に品物を売るとき、これでは元値が切れるとか、これが元値だと言ってすすめるが、どこまでが本当なのか信用できないという意味。
類義語
商人の空値

商人は損していつか倉が建つ
あきんどはそんしていつかくらがたつ
意味
商人は、損をした、もうからないと言いながら、いつの間にか倉が建つほど金持ちになっているということ。
類義語
商人は損と原価で暮らす / 商人の元値 / 商人の空値 / 損と元値で蔵を建て

悪縁契り深し
あくえんちぎりふかし
意味
よくない縁に限って、不思議と結びつきが強く離れ難いこと。性格や生活面などの点で、よくない相手だとわかっていても付き合わざるをえなくなったり、また、付き合っている内にそのようなよくない相手だとわかってきても、なかなか離れられないことをいう。
類義語
腐れ縁は離れず

悪妻は百年の不作
あくさいはひゃくねんのふさく
意味
良くない妻をもらったら、百年間の不作にあったも同然で救われない、息つくひまもないの意。
類義語
悪妻は六十年の不作

悪妻は六十年の不作
あくさいはろくじゅうねんのふさく
意味
悪い妻を持つと一生の不幸であるということ。
類義語
悪妻は百年の不作

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