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飼い犬に手を噛まれる
かいいぬにてをかまれる
意味
ふだんかわいがっている自分の犬にかみつかれるのは非常に心外である、ということ。日ごろ特別に目をかけ、かわいがっていた部下などに、思いがけずに裏切られたり、ひどい目に遭わされることをたとえていう。
類義語
飼い犬に手を食われる / 飼い犬に足を食われる

貝殻で海を測る
かいがらでうみをはかる
意味
貝殻で海水をくんで、その量や海の深さを測ろうとすること。自分の狭い見識をもとにして、大きな問題を論じるあさはかさをたとえていう。

会稽の恥
かいけいのはじ
意味
戦いに敗れた屈辱、また人から受けた恥辱のこと。

楷書書かねば手書きでない
かいしょかかねばてがきでない
意味
楷書は正書ともいわれ、崩し字でない漢字の書体。楷書の筆跡がよくなければ能書家とはいえないということ。

海賊が山賊の罪を挙げる
かいぞくがさんぞくのつみをあげる
意味
海賊が山賊の犯した罪を非難するということ。海賊も山賊も同じ盗賊だが、たとえ同類であっても、利害が共通していない者は、互いにねたみ合ったりして敵対することをいう。また、似た者どうしが相手の欠点を言い立てることの愚かさをいう。
類義語
山賊の罪を海賊が挙げる

書いた物が物を言う
かいたものがものをいう
意味
あてにならない口約束と違い、紙に書いたものは、あとまで残って動かぬ証拠になるということ。しっかりと証文をとっておくものだという教え。

海中より盃中に溺死する者多し
かいちゅうよりはいちゅうにできしするものおおし
意味
海でおぼれて死ぬ人間よりも、酒におぼれて死ぬ人間のほうが多いということ。深酒を戒めた言葉。

快刀乱麻を断つ
かいとうらんまをたつ
意味
よく切れる刀で、もつれた麻を断ち切る意で、複雑な物事や紛糾した問題を手際よく明快に処理するたとえ。
類義語
一刀両断

甲斐なき星が夜を明かす
かいなきほしがよをあかす
意味
強く輝く星は山の陰に隠れてしまうのに、いまにも消えそうな弱々しい光の星が朝まで光り続けるということ。からだの弱い人はいろいろと健康に気を使うので、頑健な人よりもかえって長生きするというたとえ。

櫂は三年櫓は三月
かいはさんねんろはみつき
意味
舟をあやつる場合、櫂を使いこなせるようになるには三年もかかるし、それより易しい櫓のこぎ方を覚えるにも三か月かかる。何事も一人前になるには練習が必要だというたとえ。
類義語
首振り三年ころ八年 / ぽつぽつ三年波八年 / 櫓三年に棹八年

隗より始めよ
かいよりはじめよ
意味
何事も、まず手近なところから着手するのがよいということ。また、物事は言い出した者から実行せよの意味でも用いられる。
類義語
死馬の骨を買う

怪力乱神を語らず
かいりょくらんしんをかたらず
意味
怪力乱神とは、怪異、勇力(強い力)、悖乱(道理を乱すこと)、鬼神のこと。これらは理性で説明がつかないものである。君子というものは、こういうことは口にしないということ。孔子の姿勢について門人が述べた言葉。転じて、不確かなこと、怪しげなことは口にすべきではないという意味に使われる。

偕老同穴
かいろうどうけつ
意味
夫婦が仲よく共に長生きして、死後は同じ墓の穴に葬られるということで、夫婦の契りの固いことのたとえ。
類義語
お前百までわしゃ九十九まで

買うは貰うに勝る
かうはもらうにまさる
意味
物をもらうのは、費用もかからず、買うより得な気がするが、実際は精神的な負担が残ったり、相手に借りができてしまったリする。自分で苦労して買うほうが、引け目も束縛もなくていい、ということ。
類義語
ただより高いものはない

替え着なしの晴れ着なし
かえぎなしのはれぎなし
意味
いつもいい服を着ているけれと、それ一着きりでほかに着替えを持っていないことをいう。
類義語
着たきり雀

蛙の願立て
かえるのがんたて
意味
前のほうばかり見て後ろを顧みない者や、いいかげんな考えで失敗してしまうことのたとえ。蛙が人間のように立って歩けるように願を立て、願いがかなったが、目は元通り後ろにあるため、歩けずに死んでしまったという話しから。
類義語
蛙の立願

蛙の子は蛙
かえるのこはかえる
意味
子は親に似るもので、凡人の子はやはり凡人であることのたとえ。
類義語
瓜の蔓に茄子はならぬ / 親に似た蛙の子 / 親に似た亀の子 / 蝮の子は蝮 / 鷲は小鳩を生まぬ / 鳶の子は鷹にならず
対義語
鳶が鷹を生む

蛙の面に水
かえるのつらにみず
意味
蛙の顔に水をかけても平気でいるところから、どんな仕打ちを受けてもいっこうにこたえないさまをたとえる。人の忠告を聞き入れないようす。
類義語
蛙が面に水 / 蛙の面に水掛くる

顔に似ぬ心
かおににぬこころ
意味
美しい顔立ちをしているが心は冷たい人がいるものだということを表している。

河海は細流を択ばず
かかいはさいりゅうをえらばず
意味
河とは黄河のこと。黄河や大海は、どんな小さな川や支流の水も差別なく受け入れるということ。大人物は度量が広く、どのような人でもえり好みをせずに受け入れることのたとえ。

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