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不足奉公は双方の損
ふそくぼうこうはそうほうのそん
意味
不満を持ちながら奉公をするのは、奉公人にとっても損だし、使う主人側にとっても仕事がはかどらなかったり、思うように使用人か動かなかったりして損になるということ。
類義語
述懐奉公身を持たず

淵に臨みて魚を羨むは退いて網を結ぶに如かず
ふちにのぞみてうおをうらやむはしりぞいてあみをむすぶにしかず
意味
淵のそばにいて魚が欲しいと思いながら見ているよりは、家に戻って魚を捕る網を作ったほうがよいということで、他人の幸福を羨むよりも自分で幸福になる方策を考えるべきだというたとえ。

船に懲りて輿を忌む
ふねにこりてこしをいむ
意味
船に乗ってひどい目にあった者が、乗り物であれば輿でも嫌うということ。前の失敗に懲りて、無益な用心をするたとえ。
類義語
羹に懲りて膾を吹く / 黒犬に噛まれて赤犬に怖じる / 蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる

船を沈め釜を破る
ふねをしずめかまをやぶる
意味
生きて帰ることを考えず、決死の覚悟で戦いに臨むこと。
類義語
背水の陣

父母の恩は山よりも高く海よりも深し
ふぼのおんはやまよりもたかくうみよりもふかし
意味
両親から受けた恩の大きさを、高い物の代表として山、深い物の代表として海と比較したことば。何物もその恩をしのげないということ。
類義語
父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し

文はやりたし書く手はもたず
ふみはやりたしかくてはもたず
意味
恋文を書きたいのだが文字は書けず、さりとて人に代筆を頼むのも恥ずかしいと気をもむこと。

冬の雪売り
ふゆのゆきうり
意味
冬には雪が少しも珍しくないことから、どこにでもあり余っている物を売っても買い手などあるはずがないというたとえ。

古川に水絶えず
ふるかわにみずたえず
意味
古い川は、水が涸れそうになっても、水が全く絶えてしまうことはないように、由緒ある旧家は、没落してもなお昔の面影をとどめているものだというたとえ。
類義語
古川には水涸れず / 大川に水絶えず / 大鍋の底は撫でても三杯 / 長者の屋敷跡は三年味噌臭い / 腐っても鯛

粉骨砕身
ふんこつさいしん
意味
骨を粉にし、身を砕くという意味で、それほど全力を尽くすこと。非常な努力をして働くことのたとえ。

分別過ぎれば愚に変える
ふんべつすぎればぐにかえる
意味
あまり考え過ぎると、かえって迷って失敗することが多いということ。
類義語
過ぎたるは猶及ばざるが如し / 薬も過ぎれば毒となる / 念の過ぐるは不念
対義語
念には念を入れよ

分相応に風が吹く
ぶんそうおうにかぜがふく
意味
人には、それぞれの身分に応じた暮らし方があり、出費も大きくかさむ家もあれば、僅かの出費ですむ家もあるというたとえ。
類義語
分々に風は吹く / 大きな家には大きな風

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